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脂漏性角化症

2015 - 01/19 [Mon] - 12:12

脂漏性角化症は、顔に生じる良性の腫瘍です。原因は紫外線や老化で、ほとんどの方に見られる非常に頻度の高い疾患です。人によっては30代前半から出現することもあります。

○症状
少し盛り上がった茶色~黒色の腫瘍です。表面がイボ状になることがあります。いわゆるシミと混じって存在することが多く、最初シミだったものが盛り上がって脂漏性角化症となることもあります。

○診断
腫瘍の性状、ダーモスコピー検査を用いて診断しますが、基底細胞がん、有棘細胞がんなどの悪性腫瘍の可能性がある場合は、組織を一部採取または全部切除して検査します。

○治療
主に以下の3つの方法が行われています。
①凍結凝固療法
②手術
③炭酸ガスレーザー治療

治療の主流は冷凍凝固療法ですが、治療後に色素沈着が生じることがあります。
炭酸ガスレーザー治療は色素沈着が残りにくい治療ですが、麻酔の塗り薬をなどを併用するため、少し手間がかかります。
あまりに大きいのものや、悪性が疑われる場合には手術が必要です。


今回は炭酸ガスレーザーでの治療の経過をご紹介します。
(公開にはご本人の同意を得ております。)

IMG_5110.jpg
80代の男性の方です。
額~こめかみにかけて脂漏性角化症がたくさん出来ています。

IMG_5115.jpg
炭酸ガスレーザー治療は軽い痛みを伴うので、局所麻酔の塗り薬を塗って30分待ちます。
麻酔の効果を高めるため、ポリエチレンフィルムで密封しています。

IMG_5116.jpg
炭酸ガスレーザーでの治療直後です。
脂漏性角化症は黒いかさぶた状になっています。
治療の際の痛みについてご本人にうかがうと、「非常に軽い痛みは感じるときがあるだけで、まったく辛くなかった。」とのことです。

DSCN0735.jpg
治療2週間後です。かさぶたは1週間程度で取れます。
とれたあとはピンク色のキズ跡担っていますが、時間が経つとまわりと同じような色になります。


脂漏性角化症がなくなると、年齢が若く見えますね。
とても80歳台の方には見えません。

脂漏性角化症の炭酸ガスレーザー治療は、簡単に、しかも綺麗に取れるので、気になってる方にはお勧めです。



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田中英一郎

Author:田中英一郎
新潟県村上市の皮膚科クリニックです。岩船地域の医療に貢献できるよう、「確実な診断」「的確な診療」を目標に、患者さま一人ひとりを理解しながら診療を進めていく。そんな皮膚科医院を目指しています。

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